安全で快適な社会・経済活動を維持するには、これまでに蓄積された社会資本のストックを有効かつ長く利用し続けていくことが必要である。本書は、アンカーの長寿命化を視野に長期にわたり機能を確保し、斜面を安定化させると共に、斜面の安定性の指標ともなりうるアンカーの点検、調査及び措置に関する考え方を記述。また、問題が発生したアンカーに対して考慮すべき事項や措置の事例等も記述しており、アンカーの理論と実践の両面から最新の技術を取り入れた内容となっている。

☆本書は、前書の発刊後10年が経過し、不確実性をマネジメントするためのモニタリング手法など、新たな知見が数多く示されてきたこともあり、土木研究所・日本アンカー協会・三重大学・高速道路総合技術研究所の4者が共同し、これまでの幅広い多くの知見を取り入れたマニュアルへの改訂を行ったものです。(まえがきより)